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腰痛とピラティス

ビフォーアフター

2025.04.09

腰痛とピラティス

腰痛の原因や体の仕組みをわかりやすく解説しながら、ピラティスが腰痛の予防・改善に効果的な理由を紹介 します。

ピラティスで腰痛とサヨナラ!

「腰が痛くてつらい…」「長時間座っていると腰が重くなる…」そんなお悩みを抱えていませんか?
厚生労働省の調査によると、日本では腰痛に悩む人が非常に多く、生活の質を大きく下げる要因のひとつになっています。デスクワークやスマートフォンの使いすぎ、運動不足、姿勢の乱れ…。腰痛の原因はさまざまですが、痛みがあると日常の動作すらつらくなってしまいますよね。
そんな腰痛を和らげ、再発しにくい体をつくる方法として、最近注目されているのが 「ピラティス」 です。

ピラティスって何?

ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したエクササイズで、もともとは負傷兵のリハビリとして生まれました。現在では、体の機能改善や健康維持、ボディメイクなど幅広い目的で世界中の人々に親しまれています。 ピラティスの大きな特徴は、「呼吸」と「動き」を連動させながら、インナーマッスル(深層筋)を鍛えて、姿勢を整えることにあります。だから、腰への負担を軽くするのにとても効果的で、腰痛に悩む方にもおすすめです。

なぜピラティスが腰痛にいいの?

① 体のバランスを整える
私たちの体には、「よく動くべき関節」と「安定させるべき関節」があります。しかし、普段の姿勢が悪いと、そのバランスが崩れて腰に負担がかかってしまいます。例えば、胸の背骨(胸椎)が動きにくくなると、その分、腰が無理して動いてしまい、痛みの原因に…。ピラティスではこうした体のアンバランスを正しく整えることで、腰への負担を軽くしていきます。

可動性が求められる関節:足首、股関節、胸椎、肩関節
安定性が求められる関節:膝、腰椎、肩甲帯

② 体幹を鍛えて、腰を支える力をアップ
ピラティスでは、インナーマッスル(お腹や背中の深層筋)を大切にしています。この部分がしっかり働くと、背骨を安定させることができて、腰への負担を減らすことができます。このインナーマッスルは「パワーハウス」と呼ばれ、家に例えられます。
・横隔膜 → 呼吸をコントロールする「屋根」
・骨盤底筋群 → 内臓を支える「床」
・腹横筋 → 体幹を安定させる「壁」
・多裂筋 → 背骨を支える「柱」
これらの筋肉が連携して働くことで、体幹がしっかりと安定し、腰の負担を軽くすることができます。

③ 呼吸を整えて、体の内側から腰をサポート
慢性的な腰痛がある方の中には、「呼吸が浅い」「お腹や胸がうまく動かない」といった状態になっていることがあります。これは、呼吸に関わる筋肉である横隔膜がうまく働いていないため体幹の安定性が下がり、結果的に腰に負担がかかりやすくなります。
ピラティスでは、呼吸とともに胸やお腹まわりをしっかり動かすことで、体の内側から安定性を高め、腰への負担を軽減することができます。

ピラティスを行う上でのポイント

腰痛対策としてピラティスを取り入れる際には、以下の点を意識しましょう。
• 正しい呼吸法を身につける
• 胸椎(胸の背骨)の柔軟性を高める
• インナーマッスルをしっかり働かせる
• 姿勢を意識する習慣をつける
• 無理な動きや痛みを我慢しない
ピラティスは“正しく行うこと”が大切です。自己流で続けても効果が出にくいことがあるため、最初は専門家の指導を受けることをおすすめします。

まとめ:ピラティスで快適な毎日を

ピラティスは、姿勢を整え、体幹を強化し、腰にやさしい体をつくるのに最適なエクササイズです。
「もう腰痛で悩みたくない」「もっと元気に動ける体になりたい」
そんなあなたの思いに、ピラティスはきっと応えてくれます。
ぜひこの機会に、あなたの生活にピラティスを取り入れてみませんか?
きっと、体も心も軽くなる感覚を実感できるはずです。
※ 腰痛がひどい場合や持病がある方は、必ず医師や専門家にご相談のうえ安全に取り組みましょう。

Writer

この記事を書いた人

Natsuko

趣味

ねこを愛でる・観察する 観葉植物を育てる

得意分野

姿勢・動作分析 パフォーマンスアップ

資格

理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士、厚生労働省委託事業がんのリハビリテーション研修・リンパ浮腫研修全課程修了、日本浮腫療法協会 中級コース修了、Functional Roller Pilates®MT、RelinePilates level2、FTPBasicMat修了

経歴

急性期病院、老人保健施設、訪問看護ステーションを経て整形外科クリニックに勤務

Supervision

この記事を監修した人

人羅俊明

神戸大学卒業後、兵庫県内の病院で研修。その後、香川大学医学部整形外科で7年半にわたり骨軟部腫瘍の診療・研究や大学院生の指導に従事。さらに愛知、奈良、静岡で自己研鑽を積み、最終的に静岡県の聖隷浜松病院でせぼね骨腫瘍科部長として骨軟部腫瘍、せぼねの治療、癌の骨転移患者の診療を担当。2022年、開院。

職歴

神戸大学医学部附属病院 整形外科
香川大学医学部 整形外科 学内講師
香川大学医学部 リハビリテーション部 講師
一宮西病院 整形外科 部長
西の京病院 整形外科 部長
聖隷浜松病院 整形外科 せぼね骨腫瘍科 部長

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